奇絶峡には川沿いに巨岩砂岩が転がっていた

龍神温泉から白浜に向かって南下してくる途中に、奇絶峡という名の気になる景勝地の看板が目に入ったので立ち寄ってみた。右会津川という川沿いに巨岩がごろごろしており、絶壁からは滝が流れ落ちていた。

産総研の地質図を調べたところ、この特徴的な岩々は砂岩らしい。風化して崩れ落ちてきた砂岩がこの谷筋にたまるのだろう。しかし和歌山の中部以南は谷筋が多いように思う。造山運動が生み出した山と谷だろうか。

なお奇絶峡を調べていて偶然新たに知ったことが一つ。上の図の南西の緑色のところが砂岩泥岩互層なのだが、泥岩は砂岩や礫岩と比べて相対的に風化しやすいため、泥岩のところだけ削られて特徴的な「ひき岩群」景観を生むらしい(⇒参考)。この「ひき」はひきがえるのようで、確かにヒキガエルがいっぱい群れているような山並みなのだ(写真は同サイトより抜粋)。とても興味深い。

 

 

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