手取峡谷はなぜできた

峡谷と渓谷の違いは、谷間の幅が狭いものを一般に峡谷というのだそうだ。手取川を走っていて見つけた手取峡谷(てどりきょうこく)は峡谷の方。約8kmの長さに渡り、高さ20-30mの絶壁が続くらしい。

橋の上から下流方面を撮影
「綿が滝」という名称だがこの日はすごい水量で綿じゃなかった

訪問日は雨の翌日だったので水が濁っているが、水量が多く迫力満点!

さて、いったいなぜここにこのような地形が出来たのかを考えてみる。

このような深いV字型の谷をつくるのに必要なのは、水量、勾配、硬い岩だろうか。そもそも水が流れないと土地が削られないし、勾配が緩やかだと削る力は弱く土砂も堆積してしまうし、周囲の岩が固くないと横に拡がってしまうからだ。このあたりの降雨量は年3000mmあるそうで、流域も広いので水量はありそうだ。勾配もこのあたりの手取川中流域はまだ山の中でまずまずある。岩は新生代の「デイサイト・流紋岩 溶岩」か「玄武岩溶岩」のようである。一応要件は満たしていると思うが、なぜもっと上流ではなくてここにあるのか、という点の答えにはなっていない。後学。

しかし、京都や近畿圏も山は多いけど、このあたりは山の勾配や標高が全然違って、景観も違う。異なる自然環境で培われてきた文化も違う。違う日本を発見した気になっている。

川沿いでオニグルミらしきものを見つけてちょっと嬉しかった。

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自然を愛するジオグラファー、ジオトラベラー。A naturelover, a geotraveller and a bicycle lover.

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