ジオロジーの旅をしていると、歴史的に重要な聖地と出会う。その反対に、歴史上の重要スポットを巡って旅をしていると、ジオロジー上も重要なスポットを発見する。両方とも良くあること。日本文化の根底には自然崇拝があることの証左だろう。最近は知らんけど。
さて今回は出雲神社までいったついでに、海が見たかったこともありジオロジー的におもしろそうな出雲半島の先端を訪れたら、「日御碕神社」(ひのみさきじんじゃ)と出会い、そこに素戔嗚命がいた。以下の写真のように山道の中突如として谷筋に尋常じゃない建物群が目に入ったのだ。
日の沈む地の日御碕神社は、日のいずる地の伊勢神宮と対になって日本の夜を守る神社だそうだ。ここには天照大神と素戔嗚命がそれぞれ祀られているが、素戔嗚命の方が高い位置にあり、天照大神より扱いが良いような印象を受けた。ここは明らかに日本史上意味深い神社なのだが、出雲大社は著名でもこの神社を知っている人は少ないだろうな。
神社の少し先には日御碕灯台があった。せっかくなので昇ってみた。階段というかハシゴのようなステップを120段くらいでかなりハード。見下ろすのが怖くなる高さだったが、気持ちよかった。