砂防(さぼう)という言葉は大学の研究室などで聞いたことはあったが、それ以外の場所では全く耳にしなかったので、すっかり忘れていた。そんなレアワードを、久しぶりに白山・手取川エリアで頻繁に見聞きすることになった。まず白山市白峰に、国土交通省運営の白山砂防科学館なる施設があった。
砂防(さぼう、英語:SABO)とは、文字通り『砂(すな)』を『防(ふせ)ぐ』ということであり、大地震や火山 噴火、豪雨・台風等による自然現象や人為的行為がきっかけで荒廃した山地を緑に回復し、流出する土砂は、砂防堰堤(砂防ダム)や渓流保全工、山腹工等様々な対策工で、土砂災害から人々の暮らしと国土を守り、荒廃した自然を穏やかな自然に戻すことである
施設自体はそれほど大きいものではないのだけど(もちろん無料!)、砂防の概念をわかりやすく伝える展示に加え、白山手取川ジオパークのジオサイトになっていた。なお白山手取川ジオパークは2023年にUNESCO世界ジオパークに認定されたばかり。
手取川上流は山の勾配が急で、土砂崩れや洪水の被害がひどいらしい。そこで国土交通省が流域各所で頑張っているようで、その一つが手取川ダムだ。砂防だけでなく電力供給、利水目的もあるという。
ダム湖って水辺に緑が映えて美しいんだよな。峡谷部では水はたまらないものなので、人工的に作らないとこういう景観はなかなかない。
しかし砂防って人間生活の安全性や利便性のために、雨が土砂を下流に流すという当たり前の自然のメカニズムを改変してるんだよな。、既にここまで拡がってしまっている居住圏の防災をしなくちゃいけない一方で、こんなに人口が増えなければ、居住域が拡がらなければ、本来必要のないことをやっているのかもしれないという視点を忘れずにおきたい。