アフガニスタン・ヒンドゥークシュ山脈に地震を引き起こす第3のメカニズム

アフガニスタンの地震について調べていて、新しい情報を見つけた。この地域の地震は、プレートテクトニクスでは説明できないのだそうだ。

一帯にはメジャーな断層線(fault line)もなく、ユーラシアプレートとインドプレートが接触するクラッシュポイントからも比較的遠く離れている。したがってプレートテクトニクス理論で説明するには無理があるのだ。ではなぜこのヒンドゥークシュ山脈一帯で地震が頻発しているのだろうか。

この記事が引用する米コロラド大学ボルダー校とモンタナ大学の研究者による合同研究チームの2019年の発表によると、この一帯の地震発生の原因は、山脈の地殻深くに食い込んでいる巨大な岩の塊である“岩塊(Blob)”なのだそうだ。プレートテクトニクスでも火山でもなく、いわば地震発生の第3のメカニズムだ。岩塊を水滴が滴り落ち、やがてマントルに達すると、水蒸気爆破に似た現象が起きるのだとか。こちらのサイトにもう少し詳しい情報が記載されていた(英語)。以下の写真もそちらから拝借。

それから、このアフガニスタンの山脈の名称は「ヒンドゥークシュ山脈」というようだ。ヒマラヤ山脈と一緒にしたらあかんな(反省)。

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