鳥取砂丘は小さくなって大きくなった

今回の旅のメインイベントの一つ、鳥取砂丘訪問。初めての鳥取砂丘の印象は、思ったより大きい!ということ。上下には砂の壁が行く手を阻むようにそそり立ち、東西の砂丘の幅もけっこう長い。そして晴天にも恵まれて砂と青のコントラストが鮮やかで美しいということ。

パラグライダーをやってる人がいた。気持ちよさそうだったな。そのくらい高低差がある。

ちなみに砂丘に土砂を運んできたのは千代川(せんだいがわ)。冬の風が強いので砂が海岸から内陸に打ち上げられる。

この鳥取砂丘だが、砂丘開発と砂丘保護の狭間でここ70年ほどの間に、狭くなったり広くなったりしていることがわかった。砂丘は開拓しやすいところからワタ、ムギ、カンショ、ブドウ、メロンなどの栽培がおこなわれ、鳥取砂丘でもシロネギ、ラッキョ、ナガイモなどが栽培されてきたらしい。宅地にもなったようだ。砂防林とするため木々も植えられてきた。厄介ものとして開発の対象だったようだ。砂丘の隣に乾燥地研究センターがあったのが象徴的だ。他方で観光地としての活用や文化財指定、生態系保全の動きもあり、天然記念物指定区域が少しずつ増え、植えた木を伐採するなど復元されてもきている→出典

つまり鳥取砂丘は農地開発や宅地開発されて小さくなった。他方でそのような人為的に手を加えられた部分の復元の動きもあり、大きくなった。砂丘と人との関係史だ。

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自然を愛するジオグラファー、ジオトラベラー。A naturelover, a geotraveller and a bicycle lover.

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