北上するフィリピン海プレートの海底火山が日本列島に楔をうちこんでこうなった

フィリピン海プレートに乗ってやってきた海底火山たち

伊豆半島は本州で唯一、フィリピン海プレート上に位置するのだという。関西に住んでいるとフィリピン海プレートって、紀伊半島や四国や九州のあるユーラシアプレートの下に潜り込んでるプレートという認識だったのだが、まさか本州の一部を形成していたとはね。そして伊豆半島は、南洋の火山がプレートに乗って次々と北上したものの嵩が多すぎて潜り込めずに本州に衝突して半島になったという。南アルプスや丹沢山地もその影響で隆起してるのだとか。時間軸も空間軸も大きすぎる話だ。

 

城ケ崎灯台より大室山方面を撮影

なぜ伊豆島孤に火山が生まれるのか

現在の伊豆半島にも大室山などの火山が見られるが、その南に連なる伊豆諸島も火山だらけだ。けっこう大きくて、伊豆大島、三宅島、御蔵島なんて標高が700-800mもある。ここに弧状に火山が生まれる理由は、太平洋プレートがフィリピン海プレートに潜り込んで火山フロントになっているからだ。延長線上に富士山もある。

伊豆半島ジオパークHPより

日本列島にくさびを打ち込むフィリピン海プレート

ユーラシアプレートと北米プレートがぶつかって、ユーラシアプレートの下に北米プレートが潜り込むところがフォッサマグナで日本列島を東と西にわけているわけだが、フィリピン海プレートがちょうどそこに南からくさびを打ち込む形になっているのが面白い。この結果日本列島は大きく歪んでいて、地層も不思議な歪み方をしている。

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ジオトラベラー A geotraveller.

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