カルデラ鍋ができたわけ
地理の本を読んでいるとたまに目にする「カルデラ」。よく「カルスト」とごっちゃになってしまうのだが、阿蘇に行ってようやく意味がわかった。もう間違えないですむと思う。
以下は阿蘇の東南部にある環境省のビジターセンターのジオラマ。阿蘇は周囲を山々に囲まれた円形な窪地なだった。

各種情報サイトによると、カルデラとはスペイン語で鍋の意味で、この円形の窪地が鍋のような形状であることに由来する用語。この窪地を生み出したのが火山活動だ。マグマがあるから山状に膨らんでいたが、9万年ほど前の大噴火でマグマをあらかた周囲に吐き出してしまって空洞になって陥没したらしい。そしてその後もポコポコ小規模なマグマ活動は続いているため、中央部分にいくつか小さめの山ができている。
地理院地図の標高図だと、周囲と中央の標高が高くなっているのがよくわかる。
翌日に熊本でたまたま立ち寄った熊本博物館が自然史も扱う秀逸の博物館で、熊本の大地の生成のモデル映像を見ることができた。これでようやくしっかりわかった。なお阿蘇から熊本へは車で1時間半ほど。


大観峰の気温はマイナス0度。道中は雪道だった。除雪されていたが、ノーマルタイヤで行くなら日が高くなるのを待つべし。
阿蘇の地質図を見てみる
産総研地質図によると、地質は玄武岩溶岩・火砕岩とある。