久々にランチア・イプシロンで山道を走った。エンジンは歌うようにご機嫌な音を奏で、ハンドリングはまるでテニスのラリーでもしているかのように私に応答してくれる。なんと楽しい時間だろう?!
サイズが小さいから街乗りに・・・と買った車だが、実は街乗り用としては少々しんどさを覚えていた。2気筒875ccのツインエアというレトロなエンジンを積んだこの車は、ちょっと走っては信号で止まりまた発進し、という都市の乗り方では、1速2速のギアチェンジの度にカックンカックンという乗り心地の悪さやエンジン音の煩さが目立ってしまうのだ。
しかし山道ではこの弱点は薄まり、強みが大いに発揮された。すなわち、信号も他の車も少ないので不快な低速のギアチェンジの回数は少なく、エンジン音の煩さも道が広いし森の木々に吸収されるし運転が楽しいので気にならない。曲がりの多い山道を下る際にはエンジンブレーキが利くのでブレーキペダルを踏む回数が少なくてすんで運転が楽だった。
高速道路ではというと、時速100-110kmくらいは余裕だし加速も良いので問題はないのだが、高速道路の運転自体が単純でつまらんし長いので、静かな車で音楽でものんびり聴きたい。その意味ではもう少し大型で高級な車に分があるかな。
あらためて、ランチア・イプシロンは山道で本領を発揮する車なんだ、と声を大にして言いたい。この車サイコー。
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