国道371号で行く晩秋の高野山 

高野山という山はなく、あれはお寺の山号である。ただ「高野山」というエリアはあって、高さ1000m弱の山に囲まれた東西約4km長、南北約2km長の盆地の標高800m前後の平野部のことを言う。赤線で囲んだあたり、確かに等高線がなだらかになっている。行政区分では高野町だが、高野町は周辺集落も含む広いエリアで、いわゆる高野山は高野町の中のごく一部である。

橋本方面から高野山に向かう道は主に3つある。西から順に①国道480号、②国道370号、③国道371号の3つだ。

普通は多少遠回りでも一番道が整備されている①国道480号が推奨される。ずっと2車線以上の幅で快適に運転できる。②国道370号は危険というほどではないがところどころ1.5車線幅になる山道でよく工事をしている。③国道371号は一部ガードレールもろくにない渓谷沿いの道もあり、距離のわりに時間もかかるのでまったくお勧めされてない。雨や雪の時や夜の運転は本気で危ないようなので、もし行くなら晴天の日を選んで行くべし。というわけで晩秋の晴天の日に371号で行ってみた。何回か離合に苦労したのは想定内。途中、気になる神社や美しい渓谷があるのだが、いかんせん一車線道路が続き離合用の窪みがところどころにあるのみで、駐車スペースはない。だから写真も撮れなかった。

この写真はかなりゴールの盆地平野部に近いところで、このあたりの谷筋が非常によくわかるビュースポット。もともと資材倉庫かなんかがあった場所のようだ。車と山と空とが会話してるかのようなお気に入りの写真が撮れたが、アクセル踏み間違えたら谷底まで数百メートルだ。

紅葉は最終期だった。高野山までの山道は常緑樹が多くさほど秋を感じないのだが、ところどころ人の気配のある場所に落葉樹が見られる。特に境内はモミジやドウダンツツジやイチョウが色鮮やかだった。

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自然を愛するジオグラファー、ジオトラベラー。A naturelover, a geotraveller and a bicycle lover.

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