サンズイ編に静と書いて「瀞」、これで「どろ」と読む。深い淵では水が静かにながれるように見えるところからこのような漢字となったようだ。
さて、奈良・三重・和歌山の県境を流れる北山川がつくる「瀞峡(どろきょう)」では、絶壁の続く渓谷を碧色の水がとうとうと流れていた。大森山という小さな山の裾野をくるむように蛇行している。
瀞峡はどうやってできた?
産総研地質図によると、地質は泥岩砂岩互層で後期白亜紀の付加体とある。変成岩、ホルンフェルスだ。大台ケ原周辺からの川が滝を形成し、自らの浸食作用によって滝つぼが後退してできた、とあった。どんだけ長い期間後退し続けてきたんだろう。
「瀞ホテル」なる崖っぷちホテルがあった。もともとは宿泊施設で、今は喫茶をやっているらしい。清流で流れもさほど速くなく深さもあるようなので、夏にここで水遊びしてからいっぱいやったら気持ちいいだろうな。しかし冬だからこの水量・速さなのであって、夏はすごいことになっているかもしれない。そういえば台風の時の最高水位が表示されていたが、吊り橋が水につかりそうなレベルだった。北山川の上流の大台ケ原は日本でもっとも台風で雨が降る地域らしいので、さもありなん。
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