朝陽が水面に橋を架けた新和歌の浦

海に朝陽が昇るスポットというのは、関西ではあまり聞かない。理由は簡単で、関西では海は西にあるからだ。だから海に日が沈む夕陽の名所は、例えば関空周辺や加太や雑賀崎などが思い浮かぶが、いずれも陸地を背にして西に海を臨む場所だ。逆に水面に日が昇る朝陽の名所として思い浮かぶのは比叡山坂本とか白髭神社とか近江今津とかだが、この水面は海ではなく琵琶湖だ。

ところがこの度思いがけず、海に日が昇るスポットに遭遇した。和歌山県の新和歌浦と呼ばれるエリアだ。ここは入江になっていて、東に海を臨む海岸がごくわずかあって、この立地を活かしたホテルが軒を連ねていた。

 

宿泊した非常にセンスの良いギリシャテイストのホテルのお部屋の窓から朝7時くらいに撮影。網戸越しなのでメッシュが入ってるが、いい写真が撮れた。対岸の向こうの山脈も高さが高すぎず良い。太陽は高度が高すぎるともはや朝陽っぽくなくなっちゃうので。

さて優雅な朝食をいただいて朝の散歩へ。

海を臨んで夕方な朝食
砂浜もありました

このあたりの地質は雑賀崎同様の変成岩帯。板状の片理が見られる。中央にぽっかり穴があいたこの岩は蓬莱岩という名称がついていた。

この蓬莱岩は歩道がついていて登れるようになっていたので、私も登って近写。このように層状になっている岩だが、部分的にボロボロと剥がれ落ちてくる様はまるで枯れ木だ。岩ってモノによってはこうも脆いことを知った。

海があって山があって川があって、地質が多様で温泉があって・・・和歌山ってネイチャーラバーには見どころ多いと思う。

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投稿者について

自然を愛するジオグラファー、ジオトラベラー。A naturelover, a geotraveller and a bicycle lover.

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